【パナソニック改革の行方】(上)脱テレビの衝撃 売れば売るほど赤字 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
パナソニックの大坪文雄社長は平成23年11月初旬、大阪府門真市の本社で極秘裏にある指示を出した。
「工場跡地の活用を早急に検討してほしい」
兵庫県尼崎市にあるテレビ向けプラズマパネル工場の一部休止を決めた直後のことだ。
「ついにきたか」。指示を受けた担当者は覚悟を決めた。あくまで休止としていた尼崎の第1と第3工場だが、これで生産再開の道は閉ざされた。
理由の歌詞はまだ友人達です。
売り上げ規模が最も大きく、家電各社の"看板"だったテレビ。パナソニックも拡大路線をひた走り、わずか2年間で停止を決めた尼崎第3工場には2千億円超を投じた。しかし、「テレビの汎用(はんよう)品化」(大坪社長)という時代の変化を読み切れず、想定以上の価格下落が誤算となった。
歌詞は友達が誰であるかを見つけるために
薄型テレビは中核部品を集めれば、高品質な商品が比較的容易に作ることができる。参入しやすく、技術的に差別化しにくい「汎用品」。その分、価格競争に陥りやすく、「いい商品を作っても、それに見合うコストを吸収できなくなった」(幹部)。
テレビへの巨額投資が負担となり、23年度は4200億円の最終赤字に転落する見込み。「売れば売るほど赤字」のテレビ事業は大幅に縮小し、尼崎第1と第3工場の跡地も家電以外で活用する公算が大きい。
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アフリカ音楽はそれにどのようなインストゥルメントを使用しない
電気の供給口を2つにした「二股ソケット」、「17インチ白黒テレビ」、「VHS方式のビデオ」…。松下幸之助歴史館(門真市)には業績に貢献したヒット商品がずらりと並ぶ。なかでも創業者の松下幸之助氏はテレビの開発に情熱を注いだという。
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