2012年5月19日土曜日

強迫性障害。あるいは、強迫性ためこみ症。|なりあきのYEAR BOOK


「ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。」

昨日、たまたま観ていたテレビ番組で、いわゆる「ゴミ屋敷」のことを取り上げていました。

日本のことではなく、イギリスでのお話。

あ~、海外でもあるんだなぁ…と、思いながら、見ていました。

そして、直観的に、たぶんこの人も「強迫性障害」を患っているんだろうなと。

個人的に、日本の(どこの国でも)この「捨てられない」(ゴミ屋敷とはここでは、これ以下使いません)状態の家、あるいは、その方は、強迫性障害の一種だと思っていました。

ちょっと話が先走りましたが。

その番組の話に戻ります。

まず、このイギリスに住む男性の家。

やはり、多くのゴミとか、ためにため込んだ新聞とか。

近所の住民もやはり迷惑な� ��子。

イギリス全土に伝わるくらい有名なニュースとなっていました。

テレビの取材班もやっとのことで入れるような状態。

しかし。

この種の話題で、日本と大きな違いが。


ダンスフィーバーのテレビ番組

この住民の男性の元に、(たしか認知行動療法の方だったと思いますが)心理学者さんが訪れ、男性に、きっぱりと、「あなたは病気です。『強迫性ためこみ症』という病気なんです」と説明していました。

(おおっ!!!。)

しかし、男性は、もちろんというべきか、自分がそんな病気だということは受け入れられず、納得がいかない様子でした。

しかし、数日後、男性に変化。

なんと、自らの手で、庭の掃除・片付けを行っていました。

どうやら、自分で「強迫性ためこみ症」という病気を受け入れ、治そうとしていました。

この男性は、かつて母親と同居していたらしいのですが、母親が亡くなってから、この「ため込み」がはじまったらしいのです。

それが一つの原因だったのでしょう。

しかし、心理学者さんに病気であることを告げられ、「このままでは母親に申し訳ない」と思うようになり、変化が表れたようです。

自分ではっきりと病気のことを受け入れる。

なかなか自分の病気のことを受け入れる。認めることは、難しいことですが、その病気を治すきっかけだと思います。


メタリカグレンズフォールズニューヨーク

自分も「強迫性障害」を患っています。

そして、自分自分がその病気であることを受け入れ、多少の強迫観念は残っていますが、大きく改善したのもそうだと思います。

つまり、治療のきっかけは、受け入れること。

そう信じています。


自分自身が「『強迫性障害』を患っている」という事実を受け入れることから、回復がはじまりました。

話をイギリスに戻します。

ここで、少し、というか、かなり感動したのですが。

近くに住む男性が、この住宅の片付けを手伝ったこと。

その手伝った男性曰く、「こんなにたくさんのゴミ、雑草、とても一人じゃ片付けられないよ(高齢だしね)。で、話をしてみると、とても優しい人で、今度自分の家の食事に招待したんだ」(涙)。

はじめは、この男性一人が片付けに協力していたのですが、次第に、また一人、そして、また一人・・・。

以下、そのことについてのじぶんのツイート。


滝祭りの噂

「イギリスのゴミ屋敷の件。『いいな』と思ったのは、心理学者さんが本人にはっきり「病気の一種です」と伝え、それを本人が少しずつでも受け入れ、ゴミを片付けていったこと。そして、一人の住民が片付けに協力し、さらに一人、また一人・・・と周辺住民が協力的だったこと。」

(ツイートからの引用なので「ゴミ屋敷」と表現しているので、ご容赦を)

日本のスタジオに戻り、日本の心理学者さんが、「強迫性障害」のことについて、少しだけですが、しかし、かなりわかりやすい要点を解説してくださっていました。

「強迫観念」のこと。

「強迫行為」のこと。

どれだけの方がこの番組を見ていたのかわかりませんが、少しでも多くの人に「強迫 性障害」のことを知っていただけたと思います。

ちょっとだけどもいいです。

少しずつ、この病気のことの認知度が上がれば。

成人以下の発症率が50%くらいということも、ちゃんと説明してくれていてよかったです。

この番組を見て、強迫性障害の一種である「強迫性ためこみ症」があるということ、「強迫性障害」について紹介されたこと、そのことがまずもって、大きな収穫でした。


イギリスの男性の件は、周辺住民の協力の甲斐もあって大きく、改善されていて、何より顔色もよくなっていたのが印象的でした。

そして・・・。

日本とイギリス。

「かたづけられない」人に対する、テレビ局の接し方。

周辺住民の理解。

全然違うこと。

大きく考えました。

自分の場合、「縁起恐怖』というものが主なの症状なのですが。

それは、また別の話で・・・。



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