テレビは誰が発明したか - るいネット
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では、自社製品に関係のある電池やレーザー、電子たばこなどのしくみなど、興味深い記事が掲載されています。
その中に、テレビのしくみと発明の歴史がイラスト付きで分かりやすく書かれている記事があったので転載します。
「テレビは誰が発明した?」リンクより一部抜粋
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世界初のテレビ放送は1935年にドイツで開始されました。
テレビ放送の実現には日本の技術も大きく貢献しています。
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■ 時計技術者のアイデアがファクシミリとテレビを生んだ
ブラウン管はドイツの物理学者ブラウンによって考案された物理実験用の陰極線管(CRT)です。
陰極線(真空放電において陰極から放出される高速の電子の流れ)の方向を制御して観察する装置で、これを受像機として応用したのがブラウン管テレビです。
世界初のブラウン管テレビの実験に成功したのは日本人技術者。浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)の高柳健次郎でした(1926年)。
1940年の東京オリンピック(日中戦争の激化により開催中止)に向けて、国産技術によるテレビ放送も予定されていました。戦前の日本のテレビ技術は世界の先端をいくものだったのです(1941年に実験放送が開始されたが第2次世界大戦の勃発により短期間で中止)。
テレビはさまざまな技術成果の積み重ねによって完成されたもので、特定の発明者はいません。
画像を電気的に伝送するというアイデアが生まれたのは19世紀半ば。ベルによる電話の発明(1876年)より約30年も前の1842年、イギリスのベインによって考案された装置が、テレビのルーツといわれます。これは"テレグラフ"と名づけられた化学式の画像伝送装置でした。
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テレビにはほど遠いとはいえ、画像走査つまり画像を多数の線に分解し、それを電気信号として伝送するというアイデアを実現したことで画期的なものでした。ベインは時計技術者で、テレグラフの画像走査のしくみには、振り子の運動が取り入れられています。振り子の先に接触針を取り付け、振り子の往復運動により接触針で画像を走査して伝送するというしくみです。
■ ブラウン管を採用したテレビは日本発の技術
ベインの装置はテレビというよりファクシミリの元祖と呼ぶべきものでした。実際、ベインの装置の改良から1920年代には実用的な写真電送装置が生まれ、のちに電話回線を利用するファクシミリが広く普及することになりました。
その一方で、ベインの装置は動画を電気信号で伝送するテレビの開発にも大きなヒントを与えました。
19世紀末にはすでに映画の技術も誕生していましたが、映画とテレビは技術的にまったく異なるものです。
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映画のルーツはパラパラ漫画(本などの頁の片隅に人物などを描いて動画的効果を得る遊び)で、映画ではパラパラとめくるかわりに、写真フィルムをコマ送りして動画を得ています。映画は撮影も上映も光学的な器械で実現します。しかし、テレビは画像そのものを電気信号に変換して伝送し、それを画像として再生しようという新たなシステムです。
振り子の運動を利用したベインの装置では、静止画の伝送はできても動画は困難です。動画を伝送するには、画像の高速走査が必要だからです。そこでドイツのニポー(ニプコーとも表記される)は、小さな穴をらせん状にあけたニポー円板を考案しました(1884年)。円板の回転とともに、それぞれの穴が、被写体の画像を線状に切り取り、画像を分解するしくみです。
このニポー円板による機械式走査とブラウン管の受像機を組み合わせたのが、
高柳健次郎が開発したテレビです。
ニポー円板による走査線の光の強弱は、光電管(光センサとして機能する真空管)によって電気信号化されて受像側に送られ、筆で描いた「イ」の字がブラウン管にはっきりと映し出されました(1926年)。この装置はまだ有線式で、撮像も機械式であったとはいえ、受像側にブラウン管を用いたテレビとしては世界初のもので、完全電子式のテレビに大きく近づいた装置でした。
高柳健次郎は機械式走査による撮像では限界があることを早くから見抜き、これを電子走査する撮像管のアイデアを温めていました。撮像管というのはテレビカメラの心臓部で、電子式の撮像管なしにテレビ放送の実現もありえません。1933年にアメリカのツヴォルキン(ロシア人だがロシア革命のためアメリカに亡命していた)が初の撮像管であるアイコノスコープを開発しました。これは高柳が構想していた撮像管と同じ方式のもので、ほどなく高柳も国産アイコノスコープの開発に成功しました。
第2次世界大戦により中断していた日本のテレビ技術は戦後まもなく再開され、1953年に本放送がスタートしました。
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テレビはドイツのブラウンに始まり、イギリス、アメリカ、日本…と
いろいろな国の技術者による発明の結晶なんですね。
以下のサイトも興味深い。
・NHK放送技術研究所
リンク
・テレビ放送の歴史
リンク
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